サッカーにおいて「スピード」がすべて、というわけではありませんが、スピードのある選手がチームに多く存在するほど攻撃時・守備時の選択肢が増えることは間違いありません。チーム一人一人のスピード能力を高めるとともに、チームとしてスピードのある選手の効果的な使い方を考えることが勝利につながるのではないでしょうか。
このページはサッカーにおける「スピード」、あるいは「スピードを生かす」ための考察です。具体的な練習方法は記述していませんが、練習を行う上で参考にしていただければ、と思います。
「スピード」のために要求される能力
- ドリブル時(動き始め)
- 静止状態から最大スピードに持っていくまでの加速スピード
(走力としての加速スピード・スムーズな加速のためのボールを扱う技術、共に必要) - 方向転換・反転時のスピード
(速さだけでなく、上半身の使い方やタイミングも要求される) - 足の速さのみで抜き去る場合と技術を用いる場合の状況に合った選択
(スピードを生かすべき場面とそうでない場面の判断)
- 静止状態から最大スピードに持っていくまでの加速スピード
- ドリブル時(スピードに乗ってから)
- 走力としての最大スピード
- スピードを出しやすい姿勢の維持
(敵との接触・方向転換・周囲との連携などの場合も姿勢をできる限り崩さない) - 状況に合ったドリブルの使用
(状況ごとに要求されるボールと自分の足の適正距離などを把握しておく) - 緩急・リズムの切り替えの効果的な使用
(スピードがあるように見せる、または相手のタイミングをはずすことも必要) - スピードを必要以上に落とさず周囲の状況を把握する
(パス先など周囲の状況の判断とドリブルを同時に行う) - スピードの低下につながらないボール扱いのうまさ
(自分の走力を無駄にすることのない技術力)
- 走力としての最大スピード
- ボールを持っていない時
- マークを振り切る瞬発力
(相手を上回る瞬発力と技術) - 敵との接触などによるロスを最小限に防ぐバランス能力
(バランスの崩れによるスピード低下の回避) - 目的とする地点(攻撃時はスペース・守備時は敵の進路など)への効率的な移動
(直線距離の移動ができない場合の最善の移動方法の判断) - 疲労によるスピード低下を防ぐ持久力
(自分が速くなるのではなく、周りに比べて速くなるという相対的な速さ) - 次の動きを予測する能力
(最初の動き出し・次のプレーを行う際の反応を高める)
- マークを振り切る瞬発力
敵がいない状態での練習で正確な動きを身に付ける
⇒敵がいる状態で状況判断を行いながら必要な動きができる、
という過程が練習では大事であると考えられます。