けがの対処法やテーピングの巻き方等、外科的な障害についてのWEBサイトは多く存在します。一方、スポーツ内科的な障害に関するWEBサイトはまだ少なく、慢性疲労等に起因する不調の場合も、「スランプだ」「やる気がないだけだ」などの一言で終わらせてしまうことがあります。
「スランプ」「やる気がない」などの状態に陥った場合、その原因を考えてみて、原因が分からなかったときは、ぜひ内科的障害を疑ってほしいのです。また、内科医でいろいろ検査をしてもらい自分の体の状態を把握し、練習や試合に役立ててほしいと思います。
血液・尿検査とは
血液検査や尿検査は、コンディションチェックのためにスポーツ選手の利用が非常に多くなりつつあります。最近は、種目に関わらず様々なスポーツ選手が利用しているようですが、貧血検査を目的に通院する長距離選手が最も多いようです。「貧血になっていないか」「貧血の原因は何なのか」、など貧血の有無・原因・対処法などを検査します。もちろん、貧血以外の項目も同時に調査します。
貧血の原因は、「鉄分の摂取不足」以外にも「足の裏の血管への衝撃などによる出血」など様々です。また、「貧血」と一言で言っても、血清鉄や赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値などの値によって、いくつかのタイプに分けることができるため鉄剤の投与等に関しても医師の判断を仰ぐのが賢明です。
| 検査項目例 | 参考 |
|---|---|
| 総ビリルビン | 肝臓障害など |
| 直接ビリルビン | |
| 総蛋白 | 肝機能や腎機能の障害で代謝に異常があると変動 |
| AST(GOT | 肝臓の異常に敏感に反応する酵素 |
| ALT(GPT) | |
| ALP | 骨の新生状態や肝、胆道系疾患で異常値 |
| LD(LDH) | 肝臓病、心臓病、血液の病気 |
| γーGT | アルコール性肝臓障害 |
| アミラーゼ | 急性膵炎、慢性膵炎、膵ガン |
| CK(CPK) | 骨格筋や心筋などに多く含まれるため筋硬塞で高値 |
| 中性脂肪 | 糖尿病、動脈硬化、肝機能障害等 |
| HDLコレステロール | 善玉コレステロールといわれ低値の場合は心筋梗塞や脳血栓症などに注意 |
| ナトリウム | 血中の濃度のバランスのくずれを調べて体内の障害を診断 |
| クロール | |
| カリウム | |
| カルシウム | カルシウム吸収異常、骨疾患、内分泌疾患 |
| 無機リン | 副甲状腺機能異常、ビタミンD異常症、クル病、骨軟化症、多発性骨髄腫などの疾患 |
| 血清鉄 | 慢性の出血や鉄の供給不足 |
| 尿素窒素 | 肝機能障害、腎不全。腎臓の排泄機能が正常かどうか |
| クレアチニン | |
| 尿酸 | 痛風の原因となる物質。腎疾患。 |
| 白血球数 | 扁桃炎、肺炎などの感染症や白血病 |
| 赤血球数 | 酸素の運搬能力 |
| ヘモグロビン量 | 貧血の診断。貧血にもタイプがある |
| ヘマトクリット値 | |
| MCV | 赤血球の平均の大きさ |
| MCH | 赤血球1ヶに含まれるヘモグロビン量 |
| MCHC | 赤血球に含まれる血色素量の中身の濃さ |
| 血小板数 | 止血機能 |
- 検査項目は、医院(検査会社)によって異なる可能性があります。
- スポーツ選手と一般の方では各検査項目の正常とされる値の幅が変わって来ることがありますので「スポーツ内科」等、スポーツについての知識のある医院で検査することをおすすめします。
関連サイト
- 血液・尿検査に関連するサイト
- DR赤ひげ.COM > 血液検査について
- Vol.175 スポーツ医科学センター【健康診断結果の見方と注意点】
- その他の内科的障害に関するサイト
- 草野球の窓 > 第11章「スポーツ貧血」
- スポーツの鉄人に聞け! - 鉄人に聞け!|夏バテとスポーツ貧血|メディカル編
- 旅する次郎の哲学 > 学校におけるスポーツ障害