50m走の計測方法
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50m走を速く走る方法ではなく、50m走の正しい計測方法の紹介です。
50mのベスト記録というのは、スポーツ選手にとってよく聞かれる質問の一つであり、また重要視される記録だと思います。しかし、陸上部に所属し自分の 記録を正確に把握できる人を除くと、体育の授業で計測するという人がほとんどで、記録の信憑性については比較的低い気がします。
プロ野球の入団テストのように、同じやり方で測定しその中で記録の違いを見るというだけなら、それほど問題にならないのですが、各選手が自分で過去 のベ スト記録を申告しその記録を比較するといった場合には、計測方法の違いによるコンマ何秒の違いが影響してくるかもしれません。体育の授業と言えどもきっち り測定したいものです。
このようなページにはあまり興味ないとは思うのですが、たまに「50mが5秒5の俊足が売りの選手です」などのコメントを聞くと、少し気になったりするので作成してみました。
計測の流れ | 選手・審判の注意点 |
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スターターによる 「位置について」 の合図 |
【スターティングブロックを使用する場合】 地面に手を付き、足をブロックにセットする 【スターティングブロックを使用しない場合】 スタートラインの後ろで準備姿勢をとる。 ・スタートラインより前に手(足)を出さない。 |
スターターによる 「用意」 の合図 |
【スターティングブロックを使用する場合】 腰を上げて静止する。 【スターティングブロックを使用しない場合】 走る構えで静止する。 |
スターターによる 号砲 |
・スターターは選手の動きが静止したのを確認してからピストルを撃つ(合図を行う)。 ・ピストルが鳴るより先に走り出すとフライング。 ・ピストルの直前に少しでも動くとフライングとなる。 【ピストルで合図する場合】 計測者はピストルの煙(あるいは光)が見えた瞬間から計測する。 【手で合図する場合】 あらかじめ決めておいた合図の瞬間から計測する。【注1】 |
(途中) | ・レーンからはみ出さない。 ・他の走者の邪魔になるような動きをしない。 |
ゴール | ・胴体の一部がゴールラインをまたいだところで計測をストップする。 (腕や足がゴールラインをまたいだだけではゴールではない) ・1/100秒は切り上げる(選手にとって不利なタイムにするということ) |
【注1】スターターが上げた手を降ろすことで合図とするのであれば、「手を降ろし始めた瞬間」に計測し出すのか、「手を降ろし終わった瞬間」に計測し出すのかを決めておく。
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最近の陸上競技大会は、手動計測ではなく、電動計測です。短距離の場合、電動計測は手動計測より0.2秒前後遅くなるとされています。
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50m世界最高記録は、 50メートル競走 - Wikipediaで確認できます。
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現在屋外の大会で50mという種目が行われることはほとんどありません。